人気脚本家・渡辺雄介さん<特別ワークショップ>開催しました!
2023年『Dr.チョコレート』(坂口健太郎主演 日本テレビ 全話担当)や、映画「20世紀少年 3部作」(唐沢寿明主演)「進撃の巨人」(三浦春馬・長谷川博己出演)「GANTZ」(二宮和也・松山ケンイチ出演)「ガッチャマン」(松坂桃李・綾野剛出演)等、数々の脚本を務めてきた脚本家の渡辺雄介さんがクリアクトの特別講師としてお越しくださいました!
演技初心者向けと、経験者向けの2クラスを開催し、どちらのクラスも充実した内容のクラスになりました。
渡辺さんからは、
「私は脚本家なので、演技を教える事はできません。演技は別の演技コーチ等から学んでください。このクラスでは脚本家として書いた脚本を俳優の皆様に読んで頂き、演技プランを考えて頂き、また現場へ行って、監督や制作者の方と共にお芝居を作っていく、その現場で行われている過程を体験して頂ければと思います。」
事前に渡された課題台本は、とても情報量の少ない、「…あ」や「…え」「なんで…?」等
正直言って、とても難解な脚本で、受講者はどう読んで、どう理解し、どう想像してきたのか?がとても試される本でした。
皆さんのお芝居する機会を増やしたいと、どんどん演技を回していきます。
まずはそれぞれが、想像してきたもの披露して頂き、その後、少しアイデアやオーダーを付け加えて、まだ更に同じシーンを繰り返していきました。
「考える時間がとても大切ですね」
チームごとに、どう脚本を読んできたかをすり合わせ、会話を重ね、それぞれが自分の役や相手の役について考えました。
また、この季節に、「真冬」という設定の脚本を渡されたことにも意味があり、
「表参道」「骨董通り」「関西弁」など、脚本にちりばめられた細かいト書き部分を、丁寧に読んでみてください。と伝えられました。
作家の意図を徐々に理解していき、受講者の方々の演技もどんどん変化が見られました。
渡辺さんが各チームに出すオーダーも面白く、
「友達以上、恋人未満の設定で」
「このチームは、兄弟で」
「超ギャルでお願いします」
「ここはゲイカップルで」
と同じ脚本なのに出演者を変えて、
様々な設定で演じていき、どれも全く違うシーンに見えてきます!
「受講者の皆さんには、この組のシーンはどう見えましたか?」と聞いて下さり、それぞれが他者の演技・シーンから刺激を受けているように見えました。
「このセリフは、作品の見せ場なので、もっと主役っぽく」、「全国民が注目していると思って」、「月9だと思って」、等々、なかなか普段言われないオーダーの仕方で、渡辺さん自身も楽しみながらクラスを展開してくださいした。
また今回のクラスには、既に人気ドラマや映画、大河ドラマ等々で大活躍の某有名俳優さんも自ら参加されており、受講者間でのお芝居のやり取りがとても緊張感があり、刺激的でした。
名前は出しませんが、このレベルの方でも真摯にお芝居を追及していて、現場が空いている間にワークショップに参加されるその姿勢に感銘を受けました!
最後は、脚本に作家の意図が赤字で書き加えられたバージョンの本が渡され、
「…」の意味や、行間に込められた意味、心の中ではこんな声を出している、考えている、こんな想い、と細かく記載されており、受講者がそれを読み、その上で再度演じて頂きました。
チームによっては、すごい切ないシーンになったり、笑えるシーンになったり、心動かされるお芝居に…
短い脚本の中にも、様々な表情があり、本当に奥の深い脚本だなと実感しました。
そして、受講者の皆さんのお芝居がとても素晴らしかったです!!
受講者の声①
「脚本家の方のワークショップに参加させていただくのは初めての経験でした。最初は相手とさえ合わせることなく自分の思ったままに、それから相手とすり合わせをして、最後に脚本の意図を教えていただいたうえで演じるという機会をいただき、1回目に自分の考えだけで演じたときはいかに自分の都合のいい様に(自分の想像のできる範囲の想定で)台本を読んでいたのかを思い知ることができました。自分の力で、脚本の本来の意味に近づける様になりたいと思いました。また自分のお芝居の引き出しに、演出や状況を追加された時に対応できる様な演技プランを多く準備できるように、いろいろな想定をしながら台本を読めるような力をつけていきたいと思いました。」
受講者の声②
「台本を読み解く力、日本の脚本と海外の脚本の違いなど、監督さんのワークショップでは学ぶことのできない事を学べて、貴重な経験になりました。」
受講者の声③
「台本を頂いた時『・・・』の多さにドキドキして、でも考えている間に色々やってみたいことや、他の人はどう演じるのだろうと考えることも多く、とても向き合ったと思いました。参加者の方も色んな経歴や自分には考えられなかった物語になった方々もたくさんいらっしゃって、とても勉強になりました。最後に詳しい台本を頂けたのもなんかスッキリした感じがしましたし、やはり渡辺さんはすごい脚本家さんだと思いました。」
受講者の声④
「 脚本家さんの視点でのご助言をいただきながらトライする機会が初めてで、発見や学ぶことばかりでした。 台本をあれこれ想像した時間も楽しかったですが、最後に赤字つきの台本で意図を知ったとき、 1文字1文こだわって産み出された台本の深さや立体感に衝撃を受けました。 役者が台本をたくさんたくさん読み考え想像して臨む大切さと楽しさ、 実際に相手と向き合った時に膨らむ楽しさ、 最後に頂いた赤字の台本にときめいたこと、 各ペアのドラマにドキドキしたこと、・・どれもスペシャルな経験でした。」
大変刺激的で、貴重なクラスになりました。
渡辺雄介さんの作品に、今回の受講者の皆さんが出演し、現場でお芝居できるように祈っております。
そして、渡辺雄介さん、大変有意義なクラスを開催して頂きましてありがとうございました!
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クリアクトでは、年間通して演技ができる場を提供しております。
いつ現場が入っても、いつオーディションに呼ばれても、演技力・役者脳を常に温め続ける為の演技トレーニングスタジオです。
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★8月特別ワークショップ開催★
須貝英さん<脚本読解ワークショップ>
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