役者のトレーニング
昼の部は福田陽平監督のワークショップでした。
こちらはカメラを使って現場に近い状態で映像を撮って下さるクラスになります。
あとで映像を送って下さるので、映像経験がない人は特に勉強になります。
カメラで撮られている中、どれだけ集中して芝居ができるか、テイクごとに同じ芝居、アクション(動き)が出来ているのか、2テイク撮ってもらえるのですが、全く同じ
動きができているか。なかなかわかっていても難しいものがあります。
全く違う動きをしてしまうと、編集で画が繋がらなくなってしまいます。
現場へ行った時にそういうところまで考えることが出来るかどうかでまわりの見方も変わってくると思います。
だからといって、それだけにとらわれて芝居が疎かになってもいけません。
“感じながら考える”
役者は考えることはたくさんあります。ただただ演じていればいいだけではないと思います。
日々積み重ねて、色々なことを学んで、インプットアウトプットしていきましょう。
夜のクラスは田中佑和監督によるエチュードを中心としたワークショップでした。
エチュード(即興演技)は役者にとって力や想像力がとても生かされ、試されます。
ただ演じるだけでは何も変化が起きません。どう展開をしていくか、相手の言葉に反応していけるかが大事です。
相手の言葉も聞き、どう返すか、反応するかでとても面白いシーンになります。
そして、やればやるほど役者にとって力がつくと思います。
役者同士での化学反応が起きた時はすごく面白いシーンが生まれる時があります。
それを監督へ提示していくのも役者の仕事です。
クリアクトのメンバーには監督へすごく面白かった、良かったと言ってもらえるくらいの役者になっていってほしいです。
その為に、日々役者として努力を怠らず、役者として生きていってほしいです。
これからも質の高い役者を輩出していくため、クリアクトはサポートしていきます。
CREACT クリアクト
・田中佑和監督
映画「冷たい熱帯魚」「愛のむきだし」「ヒミズ」「新宿スワン」等、日本映画界で絶大な人気を誇る映画監督・園子温監督の下で脚本助手などを務め、愛弟子として2015年に映画「青春群青色の夏」で 長編デビューし、これからの活躍が期待される日本の映像作家の一人です。
エチュードを用いて、各役者の能力・アイデアを引き出したり、それぞれの特徴や癖、監督さんならではの客観視で芝居の本質を高めるクラスになります。
・福田陽平監督
福田さんは撮影監督としても有名で、カメラを使用しての実践的なクラスになります。
映像の経験がまだ少ない方には、実際に自分の演じた姿を確認し、どういった表現・芝居がいいのかを客観的に考える事ができます。
実際の映画などで使用した台本も使用するので、台本読解から芝居、それを確認と、まさに撮影現場体験できるのではないでしょうか。